十勝 花子
経歴
十勝 花子(とかち はなこ、本名;加藤 恵子、旧姓;佐藤、1946年4月25日[1] - 2016年8月21日)は、北海道河東郡上士幌町出身の日本の女優・タレント。愛称は「トカチン」。一女あり。
経歴
上士幌町立上士幌中学校時代は文芸部の部長を務める。北海道帯広三条高等学校商業科卒業(演劇部に所属)。
1965年に日本クラウンのコンクールに挑戦し、2位に入選[1]。審査員だった作詞家の星野哲郎に声をかけられ、1966年にシングル曲『人生一本』で歌手デビュー[1]。後にコロムビア・トップ唯一の女弟子となる。
『なんたって18歳!』ではイジワルな先輩・島田花江役で出演し、当たり役を得る。この役の延長線上にあるコミカルな敵役、脇役で人気を博し、70年代前半のテレビドラマでは引っ張りだこであった。
1999年のミッチー・サッチー騒動では浅香光代側につき、野村沙知代の学歴詐称疑惑を批判した。
2003年、エッセイ『イカの足三本』が文藝春秋「ベスト・エッセイ集」に収録され、出版される。ほかにも潮文社「心に残るとっておきの話・第四集」に本名で応募した『サボテンの花』が収録され、環境庁主催の「第8回地球に優しい作文コンテスト」にて『ミミズ救出大作戦』が入選するなど、文才も発揮。「東京文芸」の会員であり、毎月エッセイや小説を掲載していた。
2007年2月10日、16年ぶりの新曲となるCD「あの頃・この頃・これから」(沢田研二のソックリさん、何ン田研二とのデュエット曲)を発売。
特技は中国語、趣味はガーデニング・かたつむりの生態観察(自宅の庭には100匹ほどいる)。毎年ホノルルマラソンに参加しており、しかも完走していた(ベストタイムは5時間2分)。
東京六大学野球の法政大と東都大学野球國學院、プロ野球のソフトバンクを応援していた。
中国の貧しい子どもたちのために19校小学校を建てていたほか、晩年は犬猫の保護活動で命を繋ぐボランティアに尽力し、全国の犬猫の命を救っていた。
2016年8月21日、大腸癌のため、東京都内の病院で死去。70歳没。
出演作品
映画
女番長 野良猫ロック(1970年)
セックスドキュメント トルコの女王(1972年) - ナレーター
大事件だよ全員集合!!(1973年)
喜劇 日本列島震度0(1973年)
新幹線大爆破(1975年)
エデンの海(1976年)
仁義と抗争(1977年)
俺とあいつの物語(1981年)
宇宙刑事シャイダー 追跡! しぎしぎ誘拐団(1984年)
舞台
オリジナルビデオ
関西極道 流血の抗争史 侠客の刃編(2008年)
テレビ
ドラマ
ワン・ツウ・アタック!(1971年、12ch・東宝)レギュラー・北見マネージャー
プレイガール (12ch)
第126話「暴力教師罷り通る」(1971年)
第165話「暴力街の流れ医者」(1972年) - 直子
第247話「私の足は左きき」(1972年) - キャディ
第249話「女の体は非常ベル」(1974年) - 和江
第262話「金があれば年の差なんて!」(1974年)
噂の刑事トミーとマツ 第45話「トミマツの、ヤマトよ永遠に」(1980年、TBS) - スナックのママ
水戸黄門 第11部 第16話「大当り黄門様の大芝居 -新発田-」(1980年12月1日、TBS / C.A.L) - 雛丸
文吾捕物帳 第14話「紅かんざしの絆」(1982年、テレビ朝日・三船プロ)
意地悪ばあさん 第21話「恋しちゃったのよの巻」(1982年、フジテレビ・テレパック) - 毒島花子
Gメン'82 第6話「サラ金に来た雨合羽の男」(1982年、TBS)
妻の定年(1983年、TBS)
宇宙刑事シャイダー(1984年、テレビ朝日) 第10話出演
気分は名探偵(1984年) ‐ 市川安子
松本清張サスペンス・隠花の飾り / お手玉(1986年、関西テレビ・松竹)
あまからからくち(NHK)
中学生日記(NHK)
大地の子(NHK)
夫婦(NHK)
暴れん坊将軍III 第114話「愛しのわらべよ、荒海が泣く!」(1990年、ANB / 東映) - お富
土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
情報番組
バラエティ
独占!女の60分(テレビ朝日)
新伍のお待ちどおさま(TBS)
一枚の写真(フジテレビ)
クイズ面白ゼミナール(NHK総合)
夢で逢えたら (コント「はぐれ教師熱血派」で“防災訓練のエキスパート”の役として出演)
東野・有吉のどん底(TBS)
コマーシャル
ラジオ
ゲー
街 〜運命の交差点〜「七曜会」津川佳代子
レコード・CD
あの頃・この頃・これから
人生一本
ソーラン娘
金盃の唄
夫婦模様
お父ちゃん
津軽純情節
御意見無用 c/w 人生三拍子 (KING GK-29 1976年)
帯広のひと c/w 終電車の女(クラウン CWA-136 1982年、両面とも作詞:星野哲郎、作曲:遠藤実、編曲:斎藤恒夫)
出典
河北新報 1984年7月3日朝刊 20面「登場」コーナー
“俳優の十勝花子さん死去 「大地の子」など出演”. 朝日新聞. (2016年8月24日)
外部リンク
常磐に誓う - 帯広三条高校90年の足跡 文化・芸術・スポーツ編 - 十勝花子も登場している
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