DMI「Directional Movement Index」の略。
「方向性指数」J.W.ワイルダー氏によって開発されたインジケーター。
DMIは、、、、
+DI ・ -DI ・ ADX
3本のラインを使い相場のトレンドの強弱を分析。
DMIと同様にADXは、MT4(Meta Trader4)やMT5(Meta Trader5)では、「Average Directional Movement Index」という名前で登録されています。このインジケーターの略称をADXと呼ぶ。DMIとADXは同義。
DMI、ADXの見方
① +DIライン(緑太線) +DIラインは、一般的に上昇トレンドの強さを表すライン。下落トレンド中は、20以下での推移が続くことが多く、価格が反発すると上昇が確認できます。
② -DIライン(赤太線)
-DIラインは、一般的に下降トレンドの強さを表すライン。価格が下落すると上昇し、価格が上昇すると低下。-DIラインが20~30を超えると下降トレンドに発展する可能性が高まる。
③ ADXライン(黒線)
ADXラインは、トレンドの強弱を表すライン。上昇トレンドや下降トレンドが発生すれば上昇。20~30を超えると強いトレンドが発生する可能性あり。相場の反転、トレンドが不明の場合は数値は低下。
ADXを算出する際に用いられる移動平均線の種類は主に単純移動平均線(SMA)、指数平滑移動平均線(EMA)、修正移動平均線(RMA)の3種類があります。
チャートシステムごとに採用している移動平均線が異なります。
DMI、ADXにおいて注目点
❶ +DI、-DIの位置 +DI(緑太線)は上昇トレンド、-DI(赤太線)は下落トレンドの強さを示しています。
● +DI(緑太線)が-DI(赤太線)より上にある場合は上昇傾向が強い
● -DI(緑太線)が+DI(赤太線)より上にある場合は下落傾向が強い。
+DI(緑太線)と-DI(赤太線)がクロスするような場合は強弱の力の強さの入れ替わり
トレンド転換に注意が必要な状況となります。
❷ ADXの上昇
ADXの上昇 前述の通り、ADX(黒線)が上昇し、20〜30を上抜けるような動きとなる場合は大きなトレンドに発展する可能性がでてきているといえます。価格の動きと併せてトレンドの経過を見守る必要があります。
❸ ダイバージェンス
ダイバージェンス ADXはトレンドの強さ、+DIは上昇トレンド、-DIは下降トレンドの関係性でダイバージェンスの発生を確認できます。
❶ 価格が上昇して高値を更新する動きとなっているにも関わらず、+DIやADXが低下する動きになっている場合は、、、、、、
上昇トレンドがピークとなっている可能性。トレンド転換の可能性。
❷ 価格が安値を切り下げる動きとなっているにも関わらず、-DIの数値は低下、ADXの数値の上昇も止まっている、もしくは低下している動きの場合、、、、、
下降トレンドがピークとなっている可能性。トレンド転換の可能性
このダイバージェンスに関しては、反転の可能性が出てきているというだけであるため、売買判断というのは厳しいと考えられますが、利益確定のタイミングを探る場面などで有効です。
DMI、ADXの計算式 +DMと-DMの計算式
+DM:当日の高値-前日の高値
-DM:前日の安値-当日の安値
条件①+DM<0の場合は、+DM=0
条件②-DM<0の場合は、-DM=0
条件③+DM>-DMの場合は、-DM=0
条件④-DM>+DMの場合は、+DM=0
一日の最大の値動きであるTR(True Range)を求めます。
A:当日の高値-前日の終値
B:前日の終値-当日の安値
C:当日の高値-当日の安値
TRは3つの中から最大値になるものを使用。
+DI:(N日間の+DM合計÷N日間のTRの合計)×100
-DI:(N日間のーDM合計÷N日間のTRの合計)×100
一般的にNの期間は、「14」日間が採用されることが多い。
MT4やMT5、Tradingviewなどのデフォルト値も14日間を採用。
ADX
DX=「(+DI)-(-DI)」÷「(+DI)+(-DI)」×100
ADX=DXのN日間平均
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