ダイアゴナル
インパルスと同じように5つの波で構成されている推進波。副次波である5つの波は基本的にジグザグまたはジグザグの複合形。
1波と4波が原則として重なるのがダイアゴナルの特徴です。 ダイアゴナルには全体がくさび型(ウェッジ)になっている収縮型ダイアゴナルと末広がりになっている(逆ウェッジ)になっている拡大型ダイアゴナルの2種類があります。
下値のトレンドラインと上値のトレンドラインが同じ方向を向いています。
リーディングダイアゴナルとエンディングダイアゴナル
ダイアゴナルは出現する位置によってリーディングダイアゴナルとエンディングダイアゴナルの2つに分けられ収縮型、拡大型に関わらず性質が違う。
リーディングダイアゴナルはアクション波がジグザグではなくインパルスになることがあると言われています。パンローリング株式会社から出ている『エリオット波動研究』にも「リーディングダイアゴナルは基本的には5-3-5-3-5という副次波の構成となりますが、例外的に3-3-3-3-3となることもあります」という記述がある。
ここで「3」とは修正波を「5」とは推進波を指しています。しかし、一般社団法人日本エリオット波動研究所のその後の調査で2018年1月以降、少なくとも225CFDのチャートに現れるミニスキュール級以上のリーディングダイアゴナルの全てが3-3-3-3-3構成であることが分かっています。
よって、実際にはリーディングダイアゴナルの副次波も原則的に全てジグザグまたはジグザグの複合形であると考えて問題ありません。ただ、エンディングダイアゴナルにもリーディングダイアゴナルにも、まれにフラットなど他の修正波が出現することが観察されています。
https://www.oanda.jp/lab-education/technical_analysis/elliott_wave/diagonal/
エリオット波動解説(第六回)ダイアゴナルの使い方 OANDA Labo より引用
収縮型ダイアゴナル
一般に5波は1-3ラインで終わるのが目安となりますが、1-3ラインを超えてスローオーバーすることもある。未達で終わることも珍しくない。
5波がフェイラーになった
収縮型ダイアゴナルです。
エンディングダイアゴナルでは稀に出現。
リーディングダイアゴナルでは原則として出現しない。
拡大型ダイアゴナル
拡大型では5波は1-3ラインまで届かずに終わることが多い。なお、拡大型にフェイラーはない。
https://www.oanda.jp/lab-education/technical_analysis/elliott_wave/diagonal/
エリオット波動解説(第六回)ダイアゴナルの使い方 OANDA Labo より引用
2018年10月の高値を付けた時の225CFDの1時間足チャートです。5波の(v)波にエンディングダイアゴナルが出現しています。
エンディングダイアゴナルが完成すると株価はその始点まで急反転すると言われています。
エンディングダイアゴナル終点(V)の始点は(iv)の価格です。
完成後はその始点となる株価までダイアゴナル完成に掛った時間の半分ほどの短期間で急落しています。
2018年12月から2019年1月にかけての225CFD3時間足のチャートです。 ジグザグの(A)波がリーディングダイアゴナルになっています。その完成後には(B)波によって修正されますが、修正の深さは(A)の5波の途中ほどまでにとどまっています。
リーディングダイアゴナルが完成した後は続くリアクション波によって比較的浅い修正が見られることが多いです。
最もよくあるパターンは、、、、
リーディングダイアゴナルの4波終点までの修正。
インパルスの1波にリーディングダイアゴナルが出現すると
3波は延長する傾向にあります。
※DVD「エリオット波動原理の基本 vol.2」 パンローリング株式会社刊より抜粋
なお、ダイアゴナルは推進波なので、複合修正のアクション波として出現することはありません。
ナンバリング
ダブルジグザグ・トリプルジグザグ
1つ目のジグザグ → W
2つ目のジグザグ → Y
3つ目のジグザグ → Z
それぞれのジグザグを連結している波動
→ X波
W波も、Y波も、Z波もジグザグ
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