米国の雇用統計は発表後にFX市場に大きなインパクトを与える経済指標の一つであるため、FXトレーダーが注目する経済指標の一つ。
実際の米国雇用統計で発表されるデータは膨大なデータとなります。
米国労働省のウェブサイトで実際に発表されるデータを確認しましょう。
米国の雇用統計のデータで主に報道されるのは
非農業部門雇用者数変化や失業率、平均時給変化率や労働参加率等。
これらの数値は、米国の労働市場を把握するための主要なデータ。
米国雇用統計では、これらのデータの他にも、
労働市場に関する膨大なデータが公開されています。
毎月発表される米国の雇用統計は、、、、
失業率や労働参加率に関する一般家庭に向けた調査(Household data)と
非農業部門雇用者数変化や平均時給などに関する事業所に向けて行った調査(Establishment data)の2種類の調査で構成。
失業率は年齢別、人種別、学歴別など細かく分けられているほか、
失業期間の長さのデータ、失業やパートタイムとして働いている理由などのデータも発表されます。
家計調査のデータの注目点 ◼️失業率と労働参加率 失業率は働く気がある人で失業している人の比率を示した数値。
米国の雇用統計では失業率は失業者の定義に応じて
U-1からU-6までの6段階に分けられて発表。
ニュース等で報道される失業率は中間的で一般的な
U-3のデータが用いられます。
(U-1から順番に失業者の定義が広くなり失業率も徐々に高くなっている。)
*U-6に関しては、一応、働いているが希望している
フルタイムで働けていない人も失業者とし定義している。
◼️失業率の定義 U-1:15週以上の失業状態が続いている人の割合 U-2:解雇と一時的な仕事を終えたの人の割合 U-3:一般的な失業者の割合 U-4:U-3+職探しを完全に諦めた人の割合 U-5:U-4+現在は働けないが働く用意はある人の割合 U-6:U-5+本来はフルタイムとして働きたいが
パートタイムとしての労働を余儀なくされている人の割合
【米国の失業率のデータのポイント】
1、市場では、基本的にはU-3の失業率が注目され労働参加率と併せて評価されます。
2、労働参加率は働く意思がある人の割合。
3、失業率が低下すると失業者の割合が減り基本的には労働市場が改善された状況で景気が上向いている。
4、労働参加率も併せて低下している場合の判断は難しく、職探しを諦めてしまった人が増えている可能性を示し注意が必要な状況と言えます。
(他の情報と併せて景気減速の兆しが出てきていないかを入念に探る必要がある)
5、失業率が減っても、労働参加率が低下した場合は、失業者自体が減ったのではなく、失業率の計算に用いられる人数が減っているだけでも景気は良くなっていない。
6、失業率が上昇しても労働参加率も併せて上昇しているような場合は、求人が少なく働く意欲を無くしていた労働者が職探しを始めた可能性も考えられ、労働市場の状況が好転している可能性がある。
7、失業率を見るときは労働参加率も併せてチェックした方が、より深く労働市場の状況を分析することができます。
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