一目均衡表の基本的な見方
一目均衡表
・基準線(上の図ではグリーンライン)
過去26日間(日足において)の最高値と最安値の平均を結んだライン。
相場の中期的な方向性を示す。
例:過去26日間の期間最高値が110円で最安値が90円だった場合は100円が基準値となり、この基準値を結んだ線が基準線となります。
* 26という数値は一目均衡の基本数値で、原則、固定して使われる。
・転換線(上の図ではブルーライン)
過去9日間(本)の最高値と最安値の平均を結んだライン。
相場の短期的な方向性を示す。
最高値と最安値を足して2で割った数値を結んだ線が転換線となる。
* 9という数値も基本数値のため、原則、固定して使われます。
・先行スパン(上の図ではイエローライン・レッドライン)
先行スパンは現在の値動きが未来にどう影響を及ぼすのかを示したライン。
2本の線(先行スパン1、先行スパン2)を使って表しす。
● 先行スパン1は基準線と転換線の平均値を26日先行して表示。
● 先行スパン2は過去52日間の最高値と最安値の平均値を26日先行して表示。
2つの線の間を塗りつぶすことで「雲」と呼ばれる帯状のエリアを表す。
・遅行スパン(上の図ではピンクライン)
遅行スパンは一目均衡の中で最も重要な指標となる。
当日の終値を、26日前に遅行させたものです。
(当日の価格と26日前の価格を比較している)
▼時間軸の選び方 一目均衡表はどの時間軸でも使うことができます。
発案者である一目仙人は正確性を期すためには週足や分足ではなく
日足でのみ使うべきと述べている。
※ 基本数値の9,17,26は日足を基に算出されているため。
一目均衡表は補助線と呼ばれる線単体で分析する場合と、複数の線の組合せを用いて分析する場合があります。
・「 基準線 」
基準線単体での向きは相場のトレンドを示す。
上向きの場合は・・・・・・・上昇トレンド
下向きの場合は・・・・・・・下降トレンド
基準線が上向きでかつローソク足が基準線の上に位置している
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
上昇トレンドの勢いが強い
逆に基準線が下向きでかつローソク足が基準線の下に位置している
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
下降トレンドの勢いが強い
・「 転換線 」 と 「 基準線 」
基準線と転換線の交差地点が買いもしくは売りのシグナルとなる。
ケ転換線と基準線が交わる部分は相場の転換の目安、、、、
転換線が基準線を上抜く
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
買いシグナル(ゴールデンクロス)
転換線が基準線を下抜く
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
売りシグナル(デッドクロス)
* 基準線と転換線がそれぞれ短期線、長期線の役割をしています。
・「 先行スパン 」
先行スパン1と先行スパン2の間を塗りつぶしたゾーン「雲」
と呼ばれる帯状のエリアとローソク足の位置関係に注目。
ローソク足が雲の上に位置
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
強気相場
ローソク足が雲の下に位置
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
弱気相場
雲とローソク足の組合せは売買シグナルとしても活用、、、、、
ローソク足が雲を上抜けする
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
買いシグナル(上昇サイン)
ローソク足が雲を下抜けする
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
売りシグナル(下落サイン)
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
雲の厚みが厚い
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
相場の反転は難しくなる
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
雲を上限下限として上下動するレンジになる可能性高
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
雲が強固な上値抵抗線(抵抗帯)もしくは下値支持線(支持帯)として機能
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
突破した場合には一気に上昇相場・下落相場と
相場が勢いづくことがある。
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
ローソク足が雲を上抜けたり下抜けする時は、、、
順張りでエントリー
・遅行スパン
遅行スパンもローソク足との位置関係で売買シグナルとして活用
遅行スパンがローソク足を上抜く
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
買いシグナル
遅行スパンがローソク足を下抜く
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
売りグナル
▼一目均衡表の3つの理論 一目均衡表の分析には、、、、、、
❶ 時間論、、、、、、
一目均衡表を分析するうえで最も基礎的な重要な視点と言われてる。
一目均衡表では「9」「17」「26」を基本数値と呼ぶ、、、、、、
これらの数値を加減して組み合わせた「33」「42」「65」「76」を複合数値と呼びます。
あるポイントからこれらの日数が経過したタイミングで変化が起きやすいといった考え方。
このほかにも対等数値とよばれる数値も存在している。
❷ 波動論、、、、、、
描写されたチャートの波形のパターンから分析を行う。
波動論は単純に次の3つのパターンのみです。
上げだけ、下げだけの 「I波動」
上げ→下げ、下げ→上げの 「V波動」
上げ→下げ→上げ、下げ→上げ→下げの 「N波動」
I波動とV波動が推移し繰り返し形成していき最終的にN波動となる。
❸ 水準論(値幅観測論)、、、、、、
水準論は上値と下値から次の天井と底を推測・分析を行う。
水準論は値幅観測論とも言われており、
その目標値を計算する際に利用される。
代表的なのは、、、、
E計算値 ・ V計算値 ・ N計算値 ・ NT計算値 の4つ、、、、
でこれらを使い分けて上記にあるよう次の天井と底の分析を行います。
という3つの理論があります。
一目均衡表のシンプルな活用ポイント
▼三役好転を狙う
3つの買いシグナルが揃っている状況、、、、
・転換線が基準線を上抜く
・遅行スパンがローソク足を上抜く
・ローソク足が雲を上抜く
この条件がそろった時には非常に強力な買いシグナル
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
強気相場の状態が続くことが予想される。
▼三役逆転を狙う
・転換線が基準線を上抜く
・遅行スパンがローソク足を上抜く
・ローソク足が雲を上抜く
逆の条件がそろった際には三役逆転の強力な売りシグナル
⇩⇩⇩⇩⇩⇩
弱気相場の状態が続くことが予想される。
三役好転、三役逆転のすべての条件が揃い売買しトレンドに乗り損ねるケースもあります。
① 3つのうち2つの条件がそろった段階でエントリーしたり
② その前の動きから予測してエントリーすることも選択肢のひとつ。
* 常にダマシの可能性があるので注意しましょう。
Comments